入村しました
以下ゲ謎のネタバレ感想
近頃目が中心に寄り気味のキャラデザの作品が増えてて流行ってるぽいけど、個人的にはこれぐらい離れてた方が好みなので助かるw
キャラデザでいうと他には、手の指の関節のシワや爪の白い部分が色トレスでしっかりと描かれてたのが良かった

黒幕種明かし的なシーンがあって、ネタバレになるからネット上でみんなが伏せてる部分はあ〜これか〜って感じだった
でも闇抱えてるキャラも好きなのでこれはこれで厨二病的な良さがあったな

もっと暗くて鬱っぽい映画なのかと思ってたらゲゲ郎(鬼太郎父)のバトルシーンとかきょうこつ(綴りわからん)とかいうでかいバケモン(妖怪?ではない?それもよくわからんかった)とかの厨二カッコイイアクションシーンもあってフツーに鬼太郎してた(※平成初期版を観たうろ覚え知識と比べてる)
6期観たことないけど観たくなった。観なきゃ〜

作画については、沙代が水木に「助けてください」と言うシーンや「呪われた村から出たい(要約)」と言うシーンで、「あれ?なんかあんま表情が迫真じゃないし深刻さを感じないかも…声の演技力の高さと比べて違和感あるな。作画手抜きかな?」とか最初思ってて、後からその理由が分かって納得した
もしかしたらそういう演出じゃなくて私の勘違いかもしれないけど

そして最終的にはそんな訳ありの彼女でさえも同情し救えなかったことを後悔できる水木はかなりのお人好しだと思う…推せる…

近親相姦描写については、過去にそういう描写がある文学小説を読んだことがあったので、その作品を思い出して「まあそんなこともあるわな…」的な感じだった。我ながら淡白…

あと作画でいうと中盤〜終盤のクソデカきょうこつの動きが「大きいものはゆっくり動く」のルールに則ってゆっくり動かしてあってスケールを感じられて、ちゃんとしてる…と納得感があり大変良かった(作オタ並感)
ゲゲ郎対裏鬼道のバトルシーンも慣性を感じられる動きしてて良かった

それとリムライトが最近本当にごく当たり前のようにアニメに採り入れられるようになったなーと実感した
やっぱTRIGGER作品の影響が大きい?

組紐とかチャンチャンコとかのご都合厨二アイテムも良かったな
かっけー!ご先祖様パワーすげー!ってなったw

鑑賞前の予習については原作の『鬼太郎の誕生』のみ見てから行ったけど、EDの内容がほぼそれに沿った内容だったし、水木のデザインや生きたまま屍にされた人のデザインなどかなり原作が踏襲されてるということに気付けたので確かに先に見ておいて良かったなと思った
ただし、「幽霊族の血を生身の人間に輸血すると不死身(生きた屍)になる」という設定のネタバレを含むのであんまり未見の人にお勧めしないほうがいいかもしれないとも思う
自分は勘が悪すぎて「血液製剤Mの材料ってなんなんだろ〜!?ワクワク🥺✨」と思いながら観てたし全く紐付けられなかったので人それぞれかも

それにしても、汽車が出てくるしゲゲ郎の声優は鬼舞辻無惨役の人だし不老不死の話が出てくるし並の人間が特殊な人間(?)の血を入れられると屍になってしまう設定が出てくるしゲゲ郎の子供の名前は太郎だしショタジジイ出てくるし刀出てくるしお面つけるキャラ出てくるしかなり鬼滅と類似点あるなーと思ったw
意識してたのか偶然の一致なのか、あちらがこちらの原作を意識してたのか…

ショタジジイは本当にわかりやすく顔だけジジイにすり変わってる水木視点の外見になってて面白かったw
ジジイの末路は「死ぬよりも恐ろしい」でお馴染みのMOTHER3のアレを思い出したw

最後時弥出してきたのは明らかに泣かしにかかってきてたな…でも少し救いを感じられて良かったぜ…

序盤に出てきた謎に存在感あるデメ金みたいなよくわからん不気味な魚はなんだったんだあれ?
あれだけマジでわからん…←調べたら頂点眼という品種らしい

水木は割と推しだけど自分タバコの匂い無理で喫煙者苦手なのでそこだけちょっと推せない…
タバコの描写すごかったなー昭和真っ只中って感じ

「妖怪は人間が生まれる前からこの世界に存在していた」という話は鬼灯の冷徹でも出てきたな
でも「人間の姿に近い妖怪が人間より先に生まれた」とか「神が人間の姿をしているのは人間が神に似せて作られたから」みたいな話はやっぱり後付け臭さを感じてしまうw

グロ描写については薄目で見ることでなんとかやり過ごせた
ただし音でなんとなくグチャグチャにされてる感が伝わってきてそこはちゃんと怖かった

全体的にテンポ良く進むので真犯人を推理する余裕がなかったwまあ自分があたまわるいだけか
特に冒頭の現代のシーンは「こんなにテンポ早いの!?」って映画っぽくないスピード感でびっくりした
導入部分だからテンポ早かっただけで、その後の風景カットや水木が村の中を移動するカットには尺長めに使われてたので意図的であることは理解できたけど。

ていうかあの序盤の「昭和の夏の田舎の風景完全再現しました感」すごい良かったなぁ
水木以外ほぼ誰も通らないという田舎特有(?)の異様な空気感も良かった
蝉の鳴き声とかの音響も最高だった

しかし今思えば序盤で沙代が鼻尾が切れて困ってたのももしかしたら水木に近づくための自作自演だったのかもしれないと思うと恐ろしい…
いやでも頬染めてたし嘘じゃないかもしれん
そこらへんも考察し甲斐があって面白い
誰に対しても「こいつチョロいな」と思ってそうな狡猾さもありながらもお人好し臭も感じられる水木という男、複雑で面白い

EDのカランコロンカランカランコロン♪の曲のアレンジ懐かしかったなー

そういえば特典もらえなかったけど何週目までだったんだろう
人気出たから予定より早く無くなってそう

それにしても、ミラベル然りゲ謎然り、因習村と見せかけて実際にはその村(集落)のとある一族だけが代々不思議な風習を受け継いできた、しかもその風習を最初に始めた婆or爺は未だ健在みたいな作品って本当に因習村と呼んで良いのか迷うな
まあゲ謎は一応村人も血液製剤Mの製造に加担してたから村ごと黒か
Xで「ゲ謎 ミラベル」でキーワード検索したら「どちらにもくたびれてて一族から腫れ物扱いされてるおじさん(CV:中井和哉)がいる」みたいなポストが何個かあって笑った。確かにw

そして映画館出てスマホの電源入れ直してすぐに身内の不幸の連絡が届いてるのを見てパニックになったんだけど。何の因果これ?
いやこんな感想書いてる場合じゃないけど書かないと忘れそうなんで思いつくがまま急いで書いた。ので荒い…
というかこの映画みたいに「わざわざ都会から余所者が来やがって」的な反応されそうな予感がして結局葬儀には参列しないことにしたので書いてても良いんだけどね。

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